第58号 - 生活が楽しく、面白くなった少しショックな出来事ってある?
ケアしはじめたら、研ぎ澄まさってきた
2025年8月27日(水)
近くにいれること
東に向いた窓から差し込む朝陽と、聞こえてくる学生たちの笑い声で目を覚ます。一階に降りて、もう起きていた真拓と紗緒ちゃんに「おはよう」と声をかけ、コーヒーとバタートーストを一緒に食べる。その後、ぼんやりと時間を過ごしていると、文月ちゃんが「おじゃましまーす」とやってくる。いつも画面越しで会っている人たちと、こうして近い距離にいれることのうれしさと尊さを噛み締める朝。
迷うことについて
ひとりごと出版をこのままの形で続けることについて考え直そうとなって、一旦立ち止まる。これまでのことと、これからのことを考えてみて、自分の未来にこの活動があったらやっぱりうれしいと思う。そのために、どうやって続けていくのか。簡単には答えが出ない問いが3人の頭のなかでぐるぐるする。正解はわからないけれど、やってみる。やってみないとわからないから。 ひとりだったら絶対に辿り着かなかったような選択を、3人の総意として選ぶことが決まった。この瞬間の少しの高揚と、少なくない緊張をわたしはいつまで覚えているだろうか。
風の抜ける夜
「タンパク質がほしい!」と文月ちゃんがおもったより大きめの声で言う。たしかに、たくさん頭を使ったね。知的労働。夕飯を食べようと、焼き鳥屋に向かう。道中、夜風を浴びながら、それぞれの近況を共有する。こうやって予定と予定の合間に話していると、オンラインのやりとりがいかに断片的かわかる。乾杯をしてたわいもない話をするこの時間も、いかに尊いか。関係に、心に、風が抜ける。
朝|大雅(諏訪から)
昼|文月(諏訪から)
晩|真拓(諏訪から)
生活が楽しく、面白くなった少しショックな出来事ってある?
少しショックな出来事によって生活が楽しく、面白くなることなんてあるか?と、最初はちょっと斜に構えてしまっていたけれど、意外とあることに気づく。良い問いだ。
本屋をしていると湿度に敏感になる。5月、雨の日に出店したことがあった(五月雨だ)。場所は屋内だったけれど、路面店で入口のドアが開いていたため、エアコンの抵抗むなしく外から湿気が流れ込んでくる。そうすると、本が少しずつ、うね〜っとしてくる。やばいなあやばいなあ…と思った経験があって、その後は湿度をとても気にするようになった(ちなみに本は時間が経てば基本元に戻る)。
その後は、常にウェザーニュースで天気をチェックし、店にはホースをつなげば連続排水が可能な除湿機を買ったし、肌が常に湿度を察知している。
何が言いたいかというと、本屋を始めたことによって、本という大切な商材をとても気にするようになった。本は自ら動けないのでケアする対象とも言える。気にかけるようになって、ある種の感覚が研ぎ澄まされた。面白いし、なんだか楽しいよね。
ケアっていろいろな定義があると思うんだけど、最近ケアし始めたもの、気にかけるようになった存在ってある?
書いた人|大雅
あとがき
諏訪は朝晩だいぶ涼しくなりました。あんなに暑いのが嫌だったのに、すこし寂しさを感じています。今週は大雅くんが諏訪に来てくれて、久しぶりに3人で会いました。自分たちのこれまでのこと、これからのことを話しています。気付けば3人で活動をはじめて2年半が経っていて、変わらずやってこれたことの尊さと、臆することなく変わっていく大切さを両方感じています。近々またお知らせが飛ぶと思うので、変わりゆく季節を味わいながらお待ちください。(真拓)




